―いつ来ても、どんな災害にも対処することは不可能です。しかし常に想像することはできます。それもびくびくしながら災害に備えるのではなく、ちょっと想像して自分自身のドラマを勝手につくる?そんな感じでいいのです。―
○今回のポイント 1 日頃から災害が起こった事を想像し逃げ方を考える
○今回のポイント 2 避難時に最低限の必要な備えをしておくことが減災の第一歩
それはどこに居ても何が起ころうとも対処する方法を考え、シミュレーションすることがいざと云う時の逃げる方向や逃げ方を見極め逃げる想像をしてそれに成功したなどと自己満足をするだけでいいのです。
例えば今リビングでテレビを見ていて、突如ぐらっと大きな揺れが来たと想像するのです。それも夜でいきなり停電となり真っ暗となったと仮定するのです。最悪のシナリオですが・・・、そうしてあたりを見るとテーブルの物が崩れて来たり、棚の物が次々落ちてくる、冷蔵庫のドアが開いて手前に倒れてくる。立てかけていた姿見の鏡が行く手に倒れガラスが飛び散る。さらに玄関のドアが歪んで開かない・・・。そんな最悪のシナリオはあり得ません。来るはずはないと誰もが思いたくなります。
<なぜ倒れるか?家具は天井まで固定(画:天野彰)> <中越地震では家の中のあらゆるものが散乱し大けがをした(撮影:高橋進氏)>
が、減災とはその想像でわが身と家族を守ることができるのです。
まずは携帯電話を身の周りに持っているか?現代は家族それぞれが携帯電話を持つ時代です。その灯りであちこちに置いた懐中電灯を探します。懐中電灯は今日では一基千円ほどです。最低十個二十個は住まいのあちこちに置いておくのです。しかもいくつかは乾電池を出してテープで止めておきます。
これで先ずはクッションなどで頭を守りながら、そばにある懐中灯を探し出し、それを持って行く手のルートを確保するのです。家族に大声で声を掛け、同様な指示をし、聞こえなければ携帯でもコールするのです。瞬間は電話も通じるはずです。玄関ドアが開かなかった場合に備え大型のバールを玄関クロゼットや、下駄箱の奥に忍ばせておくのです。
こうした最低限の避難だけはできるように普段からスリッパは履くようにし、防災グッズや避難用品の用意し点検をしておくのです。つまり耐震のためにあらゆることに万全の用意するのではなく、わが家独自の最低限の備えをできることから始めることが減災の第一歩なのです。
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