このように長く続く感染拡大緊急宣言下においての自粛生活で、やはり「健康住宅」のお話しが多くなりました。そこで今の家をちょっとした工夫でお金をかけずに気分を変える!しかも1,000万円ものスペースが稼げる?と言うお話をしましょう。
もうすでに40年も前になります。そのきっかけは私自身が購入した古く狭い2LDKマンションに始まります。玄関を開けるとキッチンもLD?も丸見えで、しかも奥の6畳二間はあまりにそっけなく住みにくい。そこで名ばかりのLDKを見ると実際の生活行動には合っていないことが判明、現実の生活ではLDは一体でもKは分けた方が使いやすく広く感じる。原因はその動作行動が違うためだが、その当たり前のことが狭い家では案外分かりづらい。
さらに玄関側を暖簾一枚ででも目隠しするだけで落ち着く。特に今の時代はこのカーテン一枚がウイルスの侵入を防げそうで安心です。普段は開ければ広く使えます。残りの二間も壁を取り去り柔軟に振り分ける。今のスケルトンリフォームのはしりです。賃貸のアパートにも簡単に応用できるのです。
以来この考えで新築やリフォームなどを何例も設計し、この『狭“楽”し』精神は都市に住む人々に浸透し、引っ越しをすることなく狭い2LDKや3DKから開放され?“広く”住んでいただいているようです。
それは簡単なことで、まずは今の2LDKを観てみます。親夫婦が6畳1間に2人で居て、小さな子どもが6畳一間を独り占めしている!これは不公平です。そこで子どもの部屋の真ん中を図のようにタンスなどで仕切って2部屋?にするのです。

<イラスト1:2LDKの6畳をタンスなどで仕切り子ども部屋と納戸を(画:天野彰)>
3畳ほどの子どもコーナーにして余った3畳を納戸スペースにするのです。すると、この子どもコーナー「コクピットみたい!」と逆に大喜び!家中の物はすべて納戸空間に収まり他のスペースがさらに広く感じるのです。まるで6畳が浮いたようで、高額な都心の2LDKならなんと、1,000万相当の空間が浮いた気分になると言うのです。しかも掛けた費用は0円です。
これはまさに経済はもとより、閉塞感がなくなり心理効果抜群で、与えられたままの定型のプランで住むより新鮮で、なによりも満足感を得られるのです。
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緊急事態宣言発令後も感染者数収まらない中、
果敢に闘っていらっしゃる医療従事者の皆様方に
さらに敬意と感謝を申し上げます。(天野彰)
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