amanoakira お役立ちコラム
「天野彰の快適住まい」

健康住宅(5-1)シンプルな物理的科学的思考で健康維持

○今回のポイント 1 本来の日本の住まいはシンプルな「通風」「通気」で健康思考


日本住宅の本来の良さは多湿なわが国において、科学的そして物理的思考に沿ってつくられていたのです。まさしく住む人の健康はもとより住まい自体の耐久性や維持確保に役立てていたのです。

風と水そして光 風水に見る自然素材と間取りによる“裸足”の健康思想!
「風」と「水」そして「光」による設計思想と技法。さらにはその素材の特質にもあったのです。わが国の住まい「和」の思想とは観念的なものではなく、数々の自然素材による自然加工の科学的な家であることです。
人々が今もなお本質的に求める「木の住まい」とは、「風」すなわち通風と通気の湿気すなわち「水」対策の健康思想の家であることが伺えるのです。それこそ幾度となく例えられる「すまいは夏を旨とすべし・・・」の一に風、二に風通しのシンプルな住まいであることのとおり、1000年も続き、冷暖房のある現代もなお日本の住まいの思考となっている。いかに近代化が進んで洋式の住まいになろうとも、その生活行動が変わろうとも「裸足文化」は世界に類を観ない日本の住まいの本質とも言える思想となっているのです。

しかしながら明治以降の急激な近代化と西欧思考、さらには戦後の欧米志向や合理的な工業化により、それらは伝統工法や伝統技法の『匠』の名のもとに形象的で特別な趣向のような存在となっているのです。その近代化とは工業化で、売り手や生産者すなわち造り手側の合理的な発想により規格化され、工場生産のまさしく「prefabricated house」、あのプレハブ住宅の到来となったのです。さらに自由設計の名のもとに企画型?規格型のパネル板による組み立て住宅となり、2×4インチ角の枠材とベニヤ板だけで造る、まさしく骨のないツーバイフォー住宅「箱の家」となったのです。
 こうして柱と梁と屋根だけの「傘の家」も、ベニヤ板に包まれ、内装もすべて工業生産のフローリングやボード貼りとなり、さらに外壁もスレートや金属板の型押しのサイディングボードなどとなり、しかも世の中は高気密高断熱の省エネ化が優先され、今や肝心の通気通風が二の次の「箱の家」と化しているのです。

本当の「日本の家」は軸組の「仕口」の妙にあった!


イラスト:何度も紹介したわが国の「傘の家」(画:天野彰)
<イラスト:何度も紹介したわが国の「傘の家」(画:天野彰)>


 



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緊急事態宣言発令後も感染者数収まらない中、
果敢に闘っていらっしゃる医療従事者の皆様方に
さらに敬意と感謝を申し上げます。(天野彰)

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