amanoakira お役立ちコラム
「天野彰の快適住まい」

健康住宅(4-1)「住まいは夏を旨とすべし」を想像すると?

○今回のポイント 1 「対湿気の文化」が人にも建物にもやさしい住まい


住まいをお話していろいろの文献や多方面のご意見をお伺いすると、驚くことにわが国の家づくりはすべて健康思考によっていることが分かります。それはすべて従自然の発想から来ているのです。それはやはり湿気に敏感なものでした。まさしく風と水、風水の原点ともなっているのかも知れません。


対湿気こそ「住まいは夏を旨とすべし」の日本の住まい?

わが国の家づくりで常に意識や思想はまさに「徒然草」でした。わが国の偽らざる自然環境や生活、さらに世相を的確に言い著している随想と言えます。しかも時代が変わって何百年もの間、人々が読み継ぎ、今も変わらぬ事実からそれこそが日本のそして日本人の真の生活と思えるのです。実際に明治そして戦後とこれほど急激に欧米化、近代化が進み、さらに電化が進みハイテク社会となっても日常の生活は春夏秋冬の織り成しに基づいて営まれているのです。

住まいをはじめとする生活は「湿気」の気候と風土の中に息づいていることを改めて感じるのです。暑いときも寒いときも常に湿気に係わり、まさに長い梅雨のときこそ、その住まいは本領を発揮し人にも建物にも優しい「健康住宅」だったのです。

それに比べて諸外国の家の形は歴史を見てもその本質は対自然で対外的で、それは今もあまり変わっていないのです。それにも関わらずわが国はこれほど湿気の多い国でありながら、突如としてその本質の異なる家の形や工法と材料による「壁の家」を求めることになったのです。

そしてさらに「断熱だ」「換気だ」と法規制まで設け、“厚塗り”の「健康住宅」となったのです。こうして今「衣」「食」に次いで「住」も見事に工業製品として商品化され、わが国の生活文化に浸透することになったのです。私の家には多くの留学生がホームステイをしました。彼らがわが家に来て最初に実体験するのが玄関で靴を脱ぐことです。知識で知っていてもこれは相当なショックとなっていたようです。この当たり前のことが実は世界的に観て驚くべき事実なのです。彼らはこの世界的なコロナ禍でもその体験を生かしていると言う。

イラスト:「箱の家」から「傘の家」(画:天野彰)
<イラスト:「箱の家」から「傘の家」(画:天野彰)>

 



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緊急事態宣言発令後も感染者数収まらない中、
果敢に闘っていらっしゃる医療従事者の皆様方に
さらに敬意と感謝を申し上げます。(天野彰)

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