amanoakira お役立ちコラム
「天野彰の快適住まい」

さあ、家を建てよう!(4) 時間が読めて先が見える家を創る

○今回のポイント 1 ステイホームでは、目先の視界にこだわった空間づくりが大切
○今回のポイント 2 照明などで光と影の見え方を演出して愉しむ


 非接触時代の家とは、もっと家族のこと、住まい方を考えようとすることか。しかし、こうも感染が拡がってくるとこの新型ウイルスはやはり想像通りの覇権争いでの“仕掛けられた戦い”のように思えてならないのです。


これは新しい形の“戦い”なのか?

 長年にわたって家族の住まいを設計して、時の経済や地震など多くの災害を含め、ある程度の予測や想像がついたのですが、今回のようなウイルスによる災害など起こるまでその形態や対応が予測できなかったことです。しかし今日の不思議な事象は数年前から始まっていたようにも思えるのです。私ごとですがちょうど4年前、まさかの癌が発見され緊急に手術をすることになったのですが、覚悟した手術は幸いにも無事に終わって麻酔が覚めた時、聴こえて来たのがあの開票の騒ぎ、誰もがまさかの結果に驚く前にもうろうとした意識の中で「彼に決まる!」と言ったのです。
なぜなら当時の長い平和の中、富は一握りの企業や人間に集中し、経済格差と閉塞感がじわじわと広がり多くの人にうっぷんが溜まっていたはずだからです。歴史を見てもこのような時に多くの人が発起すれば、ちょっとした弾みで革命が起こり、政権が倒れたりもするのです。そのことを知って立てば、数で勝てる票となるのです。

こうして巨大な国のリーダーとなれば、その勢いのまま孤立主義を掲げ、世界や社会を突き進むことができるのです。しかしその結果が分断を生み、国家間の軋轢も引き起こし、さらに人心も荒むことにもなるのです。かつて、戦いは数から量で勝る火器や核などの威力や破壊力となり、次第に何も残らないことに気付いてか化学兵器や忌々しい細菌までも考えようとしたのです。巧に特定の種だけに感染し蔓延し、じわじわ効いて戦意、戦力を喪失させ果ては経済までも破壊する。
まさかそんな“見えない敵”などと考えたくもない憶測までも生む世の中となってしまっているのでしょうか。



果たして住まいは安穏としていられるのでしょうか?

 今こうして住まいのコラムを綴っていても、家族とは、社会とは住まいの形とはいったい何かと根本から考えさせられます。ソウシャルデスタンス 、リモートさらにはアバターなどとまさに“密”が避けられる悲惨な人間関係の時代となっているのです。

 これはまさしく“戦い”であり、しかも仕掛けた“敵”は何もしないで成りゆきをじっと観ている・・・?そんな中、「GO TO」とかなんとかでじたばたすればするほど“敵の思うつぼ”となるのです。私たちが今できることは見えない敵を想像し、“心の中で可視化”し、それを避けることです。そしてそれ以上に、戦意ならぬ活きる意欲の活性化を計ることです。
それこそ今まで気にもしなかったわが家の“目先の視界”見直すのです。そこをいかにわが目と心を豊かにするか?例えば壁紙を一面だけ張り替えだけ、絵一枚を掛けるだけでも気分が変わるのです。

イラスト1:照明の配置で部屋に変化現れ心が躍る(画:天野彰)
<イラスト1:照明の配置で部屋に変化現れ心が躍る(画:天野彰)>

 

 さらに光と影のおもしろさを愉しみ小さな窓一つでもそこから入る光線を生かし、さらに照明の効果で心がワクワクしてくるのです。まさに狭い部屋のなかで光と影を駆使するのです。
さらに家具のちょっとした移動や鏡の効果で空間が映り込み部屋に変化が生まれて広くなります。思い切って壁を取っ払って引き戸にし、開け閉めすれば空間の変化も愉しめるのです。あの透明なガラスの間仕切りにするとさらに視覚は広がり刺激的な空間となります。

そして“ステイホームの戦い”で大切なことは時の流れです。無垢の杉の板など生きた素材を使って壁の一面に貼るだけで芳香や経年変化を味わえ、花の一凛や観葉植物の置き場にもこだわるのです。まさに生きた金魚などの水槽などいつまでも飽きずに観ていられるのです。

イラスト3:防炎加工の布、壁に杉板で時の流れが生まれる(画:天野彰)
<イラスト3:防炎加工の布、壁に杉板で時の流れが生まれる(画:天野彰)> 

 

 マンションなどベランダやバルコニーがあれば、小さな家庭菜園をつくり野菜の成長を愛でるのがもっとも効果的と言われています。さらに凝って石庭をつくるなども時を忘れる酔狂です。



イラスト2:ベランダのわが家の石庭!(画:天野彰)
<イラスト2:ベランダのわが家の石庭!(画:天野彰)> 

 

 こうした動きのある光景は簡単には、風で揺らぐカーテンや防炎加工した布などを吊るすだけでも空間に優しさが生まれ、光と影や風や光の動きで時を愉しめる贅沢な空間となるのです。
たっぷり時間がある時こそ、次回は、ステイホームの住まいにいて、時を味わう“スローハウス”のお話しです。
そしてこの年末に際して、感染拡大と果敢に戦っていらっしゃる医療従事者の皆様に心より感謝を申し上げます。




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