ソーシャル・ディスタンシングを考慮して、家族や知人と集まる家とは
結局のところ、すべてが誰にも安全にしかも効果的なワクチンが出来るまではこの状態と言うことになるのでしょうが・・・、果たして、もともと罹患の仕組みも、その経緯や症状も様々でその見分けも判明しにくいこのウイルスは、誰にも一撃で留める特効ワクチンが開発されるだろうか?と、疑念を持つのは私だけでしょうか? とすれば、こんな“非接触社会”はしばらく続くのかも知れません。が、しかし反面、一縷の望みもあります。
まさにソーシャル・ディスタンシングの名の通り、一定の距離を保って舞台で演じる仕切りのない生の舞台やコンサートと、客席の様子も試みられるようにもなって、まさにバーチャルではない同一空間での“生の共存”が生まれてもいるです。
この先さらに“人に感じさせないシールド”ができて、互いの対面接触が出来れば幸いで・・・。あの感染者の医療現場の防護服が、さらに進化し、首から上のまさに空調の強風で飛沫などを上に飛ばし回収し、紫外線との併用で顔を防護するような、まさに顔だけのエアーカーテンのようなマスクや、さらに手のみならず全身を極薄強靭柔軟の被膜で覆って温もりのある接触治療ができることが期待されます。
しかし現実の住まいや職場に置き換えれば・・・、前回もお伝えしたように、まずは徹底してウイルスを内側に入れないこと!で、さらにそれを追い出すための換気。まさに“排気”が重要で各自は最小限の個室スペースで防御され、その代わりあえて皆で集まって会話や会食を楽しむことではないでしょうか?(前回コラムはこちら)
<イラスト1:普段囲われた最小のマイデスク(図:天野彰)>
まさにあのステーキハウスのような巨大な排気フードの周りに風のシールドをつくり、そこに人々が集まり、あの「炉端焼き」団らんスペースをつくるのです。普段、囲われた最小限のデスク(イラスト1)に居る家族や同僚が集まり互いの眼や表情を見て、生の声で会話し、一緒に食事をしながら積極的に交流を深めるのです・・・。
<イラスト2:都会の中の超自然?のマイハウス(図:天野彰)>
いくら考えてもよい知恵が出てこない交流大好き人間の筆者にとって、耐えがたい時代でありながらこの炉辺から希望が見えて来るような気がします。その上で、普段篭るわが棲家は都市の中においても自然情緒いっぱいの最高の楽しい空間を創造するのです。
そこでちょっと心を鎮めて・・・、次回は非接触時代の家、あえて「風と共に“方丈庵”の棲家?」です。
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