愉しい家(5) 物と壁が動く“生活維持”収納ロボット?
○今回のポイント 1 無駄な空間をなくす秘訣は間仕切り壁を取り払うこと
○今回のポイント 2 動いて収納できる間仕切りで、間取りも自由自在に変更できる
家の中のすべての間仕切りを取って、さらにその収納自体が動いて新たな間取りをつくる?つまり今まで壁であった空間を床から天井までの収納にして無駄なスペースをまったく無くす! まさに高額な都市の住まいを無駄なく有効に住むばかりではなく、しかもその時々によって間取りが変わり空間が何通りにも使えるのです。
空間を立体的に使うのみならずさらに多重に使うのです。これで家自体を大きくすることなく悠々と住むことができるのです。
何よりもまずすべての壁を取り払って見てみるとなんと広いことでしょう。マンションの柱梁だけのラーメン構造とはまさしく骨だけのスケルトンになるのです。このスケルトンリフォームは自由なプランニングをするだけではなく可動式の壁、すなわち建具を多用し、さらにその建具自体を収納にして、しかもそれに丈夫なゴムタイヤのキャスターを付け、その家具が転ばないよう天井にもコロを付けて動かせばこれらの収納はすべて部屋の隅に追いやれるのです。
今までの2、3LDKが巨大な空間になるのです。もちろんすべてが動かずとも空間の大小や、本体の壁沿いをすべて収納にして集約するなどによって大きなワンルームとなるのです。
<2LDKを生活維持装置で自由な間取りで広く(画:天野彰)>
さらにその真ん中に四方がベッド?やテーブルなどの生活機能を持った回転し動く家具にするとイラストのような変幻自在の間取りができるのです。
<2LDKに生活維持装置で自由自在な間取りと全てしまえる収納ロボット(画:天野彰)>
これはまさしく生命維持装置ならぬ「“生活”維持装置」なのです。これが自由にくるくると動けばこれはもはや収納ロボットなのです。
ま、これは私の勝手な夢ですが・・・、実際にこうした発想で収納にいろいろな機能を持たせば、そこが厚さ10cmの書斎?となり、まさに子どもならぬ“親父”デスクとなったり、家事コーナーとすればママデスクともなるのです。
<書斎?親父デスク・ママデスク(画:天野彰)>
ときには壁から二段ベッドが出て来て客間!?にも変貌するのです。こうして実際のリフォームで造ってもいるのです。
<壁から出てくる客間?(画:天野彰)>
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